今回の地震で被災され亡くなられた方々、いまも避難所やご自宅で不自由な生活を強いられている被災者の方々に心からお見舞い申し上げます。
所長である私も地元が福島ということもあり、約1週間後の3/19より1週間、福島天栄村に医療支援で派遣されて参りました。福島は原発による2次災害で避難されている方が多く、地元を離れて体育館や集会所に身を寄せておられる方の巡回診療を主に行いました。薬ひとつ持ち出せずに逃げてきた方が多く、こちらから持参したお薬を処方したり、からだや心の相談に乗ることですこしは役に立てたのではないかと思います。
今回の地震は未曾有の被害が出ており、これからも避難が長期化すると考えられます。一時的な支援ではどうにも解決しそうになり状況ですから、こちら東京からも末長く支援を続けていければと思っております。
テレビでも盛んにいわれておりますが、「デマを信用しない」ことが大事です。放射能が心配だから、水道水は飲まない、水を買い占める、東京よりも西に逃げるなどパニックを引き起こすことは慎むべきでしょう。診療所のある荒川、町屋地域はとても古い家屋が多く、地震が起きれば非常に危険な2次災害の恐れがあります。日頃から地震に対する準備をしていつでも逃げられるように、数日は暮らせる非常食などの準備を心がけ、いざというとき慌てない心を持つことが重要です。
医療では被災地支援に私たちの仲間である「家庭医」が非常に活躍しています。どんなことにも一定対応できる家庭医は、ひどい災害が一段落したこれからもずっと必要とされる医師像です。荒川生協診療所も荒川、町屋地域で必要とされる家庭医像に近づけるよう努力していかなければと思っております。これからもよろしくお願いいたします。 所長 菅野
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