2010年11月27日土曜日

事前指示書を書いてみる

事前指示書というものを知っていますか?
自分が死ぬときにどういうふうに死にたいかというのを予め書類にして残しておくものです。延命治療の有無や死に場所などもそこに記載しておくことができます。その事前指示書について、荒川地域の保健学校のOBの方々にお集まりいただいてお話をしました。
例えば、人工呼吸器をつけたいか、胃ろうをつけたいか、などを細かく決めるのですが、なかなか健康なうちにそれを決めることは難しいと思います。
というより、今日は、そんなことは考えたくない、自分が死ぬことを信じたくない、そういう意見が多かったですね。ぽっくり、苦しまないでいきたい、難しいことはお医者様にお任せしたい、という意見もありました。
私たちは主治医として(かかりつけ医または家庭医でもいいです)みなさんの相談にできるだけ乗ることができるようにしたいと思っています。みなさん、病院で「ひもつき」になってなくなるのはいやだわ〜とおっしゃっていましたので、できるだけ自宅で家族に見守られながらという理想的な亡くなり方が実現できるといいと思っています。なかなかむずかしい? うーん、そうかもしれませんが、無理ではありません。
事前指示書を書くという行為から、死というものをみんなで考えるチャンスにしていただければと思います。明るく死をとらえ、自分のものとして考える、その一歩になったのかな〜と思ったきょうの学習会でした。

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